蒼い三日月

息子へのメール

今、遠征に行っている1号

ちょっとスランプで落ち込んでいる様子。スポーツは力の差が目に見えてわかるので嫌でも自分の実力を思い知らされるようだ

家では「うぜーよ」とか「きもい」とか憎たらしいことを言うけれどやっぱ、そこは可愛い1号君

・・・今、キモイよと聞こえたような(笑)


母は一人、メールを送る

最初は明るく短く「どうよ」とブタの絵文字を入れて


すると「全然だめ」としかめつらの絵文字と共に返ってきた


「だめや、だめやと思っていたら本当にだめになるよ、自分の悪いところがわかったら他の子とどこが違うか、よく見てみな、あんたは力があるから大丈夫やで　プラス　ブタの絵もじ」


言葉に出すとそれこそ、くさい言葉だけどメールだと不思議にすらすら書ける


「わかった、頑張るよプラス矢印うわむき」で返事が来た


そうやで、


ダメやダメやって自分で思い込んだり言い続けたりしているとホントダメになる


「そんなことない、私は力があるんや」と自分に言い聞かせたら

力が出るよ


言葉は言霊。不思議な力が宿っている


親子のちょっと照れくさいやり取りもメールのおかげで　


こころのコミニュケーションとなる


ありがたいな、メール！



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うっかりかーさん

高校の友達もかっこいいらしい


しかも勉強ができる。


「お母さん、今、一番仲のいい＠＠ね、もてるで、で頭もいい」


出たぁ。2号の友達ってかっこいい子や目立つ子が多い。


「そっか、〇〇の仲のいい子っていつもかっこいいね」に


「うん、そうや」と細い目を細めて困ったように笑ってから


「お母さん、俺さ、性格で勝負するわ」


に


「そうやね、頑張れ♪」と答えてしまった



ほんとは「そんなことないで、〇〇もかっこいいで」と言ってほしかったんちゃうな


と


次の日に気づいたうっかりものの母



今度さりげなく伝えておこう、2号に


あんたの笑った顔、とっても素敵だよって

















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でこぼこ兄弟

先日のバスケの大会で1号の試合を見ていた2号と同じクラブの仲間たち


うちへ帰ってきて2号が


「お母さん、先輩がね、お前の兄ちゃん、バスケうまいなぁって褒めていた」


「そう、よかったやん」


「そのあとにね、お前の兄ちゃん、かっこいいなって言われた」


「あはは、で、あんた何て返事したの？」


「俺の立場ないっすよって言ったわ」


「でね、お前の兄ちゃん、すごくクールって感じだけど家ではどうなのって聞かれた」


「で、で？あんた、本当のことを言ったの？」


「うん、家では超幼いって言っといた」と嬉しそうに笑った



小さい頃から


かわいい、、かわいいって言われてきた1号に


かわいいはかわいいでも性格がかわいいって言われた2号


それぞれの持ち味があるから面白いと思うのは親の思いであって



小さい頃から目立つのは1号ばかりで面白くないと思ったことももたくさんあっただろうが


なんやかんや言っても兄ちゃんに憧れている2号の



目標はもちろん、バスケで頑張って兄ちゃんに追いつくこと


追いつけ追い越せだね、2号


兄弟は永遠のライバルって言うから♪



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お帰り

今日の夜中の2時30分に遠征先から帰って来た1号を高校まで車で迎えに行く


お昼近くまで寝ていた1号が起きてきてお昼に何がいい？って聞くとラーメンって答えた

「たこ焼きがあるから作ろうか？」って聞くと

「うん」と嬉しそうな声

卵、卵と見たらない

「あれぇ、卵がないわ」の声に「ああ、だったらいいよ」

「いや、大丈夫、買ってくるから」


他のお母さんたちははるばる遠征先まで応援に行っている、それを思ったらこんなこと


チャリをこいで卵を買ってきてたこ焼きを作りながら


「あのね、たこ焼きにキャベツを入れるとお好みボールって言うんやて」

「ふ～ん」

「それでさ、今日はキャベツはやめてん」


「そっかぁ」


「試合はどうだったの」

に色々話をする顔


成長したなぁ


中学時代はまともに練習も見てもらえず、しかも練習試合も殆どないそんな状況だったので今の高校で部活をすること事態、「無謀」とか言われたこともあった


それが今はメンバーに入り、試合にも出してもらっている


ひとつのことをやり続けることは力になり実力となる



そして夢見ていたことが現実となる


よう、やったわ、ほんとえらいわぁと息子の顔を見ながらぐうたら母もたこ焼きを一緒にほおばる昼下がり


1号、貴重な経験をしてまたひとつ大きくなったね


お帰り♪

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年頃のオトコノコ

思春期の1号


先日、彼女を連れて家に来た


というよりも仕事だったので帰ってきたら彼女が来ていた


顔を見ることもなく、帰るときも「お邪魔しました」と声だけは聞いたが姿を見ることもなかった


ドアを開けて見たらよかったのだが、そこまでするのもどうかなと足踏みする


前も来たことがあるので顔は知っているのだが


なんか、いやだなぁ。こそこそしているみたいで


ダンナに「ひとこと言ってよ」と人任せにしたのだが


今日、夕飯は二人だけだった


職場の友達の友達の話だ。息子にお母さんのいないときに彼女を連れてくるなと口酸っぱく言ってるのにある日、仕事から早く帰ってきたら彼女が来ていた。かぁっとなってて玄関から、大きな声で子どもを呼び出し、注意したそうだ。お母さんはそんなの嫌いなの。という理由もつけて

今日、その話を聞いた私

気持ちを伝えたらいいいんだと思い


「ちょっと、あんた、もっと明るく付き合いなよ、こそこそとさ、お母さん。そんなのいややで」


思ったことを言うとすっきりした♪


すっきりしたついでに


「いやらしいことしてるんちゃうか」とまで言ってやった。


「大丈夫や」



どこまでが大丈夫なのかわからないけれど



思っていること言ったらすっきりした


親が変に気を使ったりもじもじしたらダメだなと思いつつ



どうも、思春期の子どもの異性の付き合いには



踏み込めずとまどう



でも大事なことだけに


親として言うべきことは言わなくてはと思うんだけど


肝心なときに肝心なことが言えない


ダメ母



「こらっ！しっかりせんかいっ！」と


自分に喝を入れておりまする。。。




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お袋の味

昨日のテレビで

タレントのお母さんのお袋の味が紹介されていた



ふと心配になって子どもに

「お母さんのお袋の味って言われたら何をあげる？」って聞くと

「う～ん、そうやな・・・・・」と詰まるので


「お菓子？」って聞くと


「そうやな」とうなづいた



料理を作るよりもお菓子を作るほうが好きな私



でも、これは母の危機かもと密かに



これからは料理にも力を入れようと決意しましたとも



待っててよ、おいしいもん作るからね♪



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お弁当づくり

今日から2号もぴっかぴっかの高校生


中学校で思いっきり楽しんだ2号の選んだ高校

「登校率99，3％というとても高い登校率でうちの高校生は学校が大好きな子ばっかりなんです」と昨日の入学式で説明していた


う～ん、今度も楽しい学校生活みたいだね、2号。よかったね。


電車で行くと行っていたのが今日から自転車通学。ぎりぎりまで寝ている1号と違って早めに起きてきた


ぼーっとしている


小さいころ、「おかぁしゃん、おかぁしゃん、ぼくね」って私のよこへいつもくつっいていたのが高校生かと思うと不思議な気もする

「何、食べる？」と聞くと「う～ん、まだ食べたくない、考える」といいながらテレビを見ている


その合間に2つの弁当を作る


しかも、ふたつとも新しい弁当箱だ。


夕べの残りのひれカツをたまねぎと卵でとじたもの、ウインナー、鳥団子を入れご飯をつめ出来上がり



そうしているうちに子どもたちも朝ごはんを食べ身支度を整えると

それぞれ、弁当を持ち


2号が先に「行って来ます」


少し遅れて1号が「うっす」と出かけていく


今日からそれぞれの高校で弁当を食べる兄弟


大きくなったね


いろんなこと、いっぱい、いっぱい楽しんでおいでよ～



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子どもの自信と親

子どもができたら、いい子に育てようとたくさんの本を読んだ。

こどもをいい子に育てる・・・・そう思ったのが間違いのもと。


そこへいろんな本を読んだのも間違いのもとだった。今はそう思う



1号は自己主張の強い子だった。そして私はそんな1号をただただ上から押さえつけようと必死だった。


親だけど精神的には子どもの母は


子どもと同じレベルで右往左往し、挙句の果てには力や言葉の暴力で子どもを押さえようとした。


嫌な自分、そんな自分を自分で見てどうしようもなく自分が嫌いだった。


いつも怒ってばかりでもない。遊ぶときは思いっきり遊んだ、だけど子どもを怒る時は感情を抑えきれず大爆発。


褒めるよりは、いつも注意が多かったし、子どもを否定することもたくさん言った。





昨日のこと


学校から帰ってきてこんな話をした。

クラブの顧問がメンバー落ちを心配する1号に


「＠＠、お前に足りないのは自信だ、自信を持て」と助言してくれた。


自信


2号は次男というせいもあり、「どうにかなるわ」で親もある意味、気楽に接したせいか2号には否定するようなことを言うことはあまりなかった。しかし１号は何でも初めてなので私が神経質になってしまってかりかりしてしまい、否定してしまうことが多かった。

親の接し方の違いか2号は自分を肯定するところは肯定する。でも、1号は自分を肯定することはない。


中学の時、クラブで活躍していたにも関わらず自分に自信がなかった1号


自信というのは誰かに認められてこそつくもの。


そしてまずそれは一番身近な存在の親から認められることで小さな自信へとつながってゆく。


ずきっ。


胸が痛む



明日から遠征。


今朝、駅まで1号を送る車の中


「いっぱい、頑張っておいでね」と声を掛ける母に


「おっ」と短く返事をして車から降りた。


今日の遠征がはっきりとした自信に繋がってくれますように





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じいちゃんの涙

春休みに私の実家と元住んでいたところを2箇所、行くつもりが日にちに余裕がなく、最後ダンナに「ばーちゃんとこへ帰って顔を見せてこい」にばーちゃん家に行くことになった2号。


今回も行くとは言わずに不意打ちで黙って行って驚かすことにした。

田舎へ帰るには池袋から高速バスに乗って行き、降りたところでバスに乗り換えていくので時間がかかる。


昨年までは「喝あげされるかもわからん」と心配するから池袋までは私も送って行ったがもう高校生だ。今年からは一人で行かせることにした。

家の近くの駅まで送る中、「何を持ってきたん？」と聞くと

「＠＠に〇〇に正露丸」


2号らしくておかしい。おなかが急に痛くなったら悪いと思ったのだろう。


そこからは一人で行き、無事バスにも乗ったことをメールで知る。。


朝、「お母さん、ついたで」と眠そうな声で電話があった。「ばーちゃんは？」と聞くと
横にいたじいーちゃんになにやら聞いており二人の会話が聞こえる


夕方になって母から電話があり

「びっくりしたよ、でも、＠＠だけもしかしたら来るかと思っていたよ。うちのじいちゃん、＠＠を見た瞬間に涙をぽろぽろとこぼしたよ。うれしかったんやろう」と明るく笑った。


1号が生まれたときに1号を抱っこして涙をぽろぽろとこぼした。


以前、二人が急に行ったときも同じように涙を流した。


ひとはとてもいいのに人との付き合い方がうまくない。とっても不器用な父。


愛情表現の下手な父の涙は何よりも気持ちを語っている。


いつも私たちが来るときは迎えてくれる父も帰るときは寂しくて送りに出てこない。


2号が帰るときもきっとそうだろう


夏には私も田舎に帰ろう


父や母に会いに



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親ばか

昨日は2号の卒業式

前の晩に2号が「お母さん、ネクタイを洗っておいて」と言うから

ネクタイを見た。「汚れてないで」と答えると

「違うよ、裏、裏」と言うので裏を見たらソースで汚れている

「大丈夫よ、見えないから」

「違うよ、もし欲しいと言われたら」

明日は卒業式だからか

「大丈夫よ、これぐらい」と面倒な母は洗いもしなかった

卒業式が終わり


2号の友達の２人は下級生にブレザーやらネクタイやらあげたらしい



家に帰ってくると



ちゃんとネクタイもブレザーも着ている２号がクラスのなんでもランキングを見ていた

「俺、一つしか入ってなかった、ショックやな」

そのなんでもランキングには２号の友達の名前がたくさんあった


ちょっと寂しそうな２号の背中を見ながら母たちの集まりへ出た私は帰ったら

何か声を掛けてあげようと２号のことが気になる

家に帰ってきてから２号に

「＠＠、ランキングはさ、３位までやろ、＠＠は４位でさ、ちょっとの差で４位やったかもわからんで」と声を掛けると

ちょっと嬉しそうに笑った


友達が目立ったりもてたりしてちょっと自分のことを振り返ってしまう辛さは私も経験している


あんたのこと好きやって言ってくれた女の子もいるんやから


自分に自信を持ってね


大事なことを言い忘れた


後で２号に伝えておこう



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